【深堀り】スカディの防塵機能
スカディの防塵機能について深ぼっていきたいと思います。
「実際、スカディの防塵性能ってどうなの?」
ホコリを防ぐとは
ホコリを防ぐ技術自体は状況によって色々あるようですが、ぱっと思いつくのは「密閉」や「密封」などでしょうか。これらを検索すると「容器」の定義として「密閉、気密、密封」がヒットします。それぞれどう違うかというと、「密閉<気密<密封」の順で効果が高く
- 「密閉」は個体の侵入を防ぎ
- 「気密」は液体の侵入を防ぎ
- 「密封」が気体の侵入を防ぐ
という事のようです。
となると、ホコリは個体ですので「密閉」が該当します。そして密閉容器の具体例としては「紙の箱、段ボール箱」などが該当するようです。まぁホコリは極小の個体ですのでそこは考慮する必要がありますが、確かに液体や気体ほどの性能は必要ないんだな、という事が分かります。
試験方法
では、「防塵できてるか出来てないか」はどのように確認すればいいでしょうか?
これも検索すると「塵埃、耐塵試験」というキーワードがヒットします。
これらはJISで定義されており、試験には「気流試験」「浮遊試験」という種類が存在するようですが、どちらも基本的には「指定された"塵埃(じんあい)"物をエアーで吹き付ける」もので、違いは「直接吹き付ける」「浮遊させる」というもののようです。
本気で(JIS規格レベルで)試験する場合は専門の機関に依頼したりする必要がありますが、スカディでは簡易的に近似の環境を用意して試験してみました。その内容と結果については後述します。
防塵構造
では、スカディではどのような手段で防塵を実現しているのか、構造について解説します。
下図の"緑色"の板が「防塵板」で、棚内側の「上(天面)」と「左右(側板)」に取付けます。
なお防塵版はそれぞれ天面、側板に密着するよう取付ける事が(隙間を塞ぐことが)出来ます。

これに対し扉(紫色)を取付けると下図のようになります。

上(天面)の防塵板は扉と手前側で重なる事で「棚前面の上(天面)側の隙間」を塞ぎ、左右の防塵版は扉と奥側で重なる事で「棚前面の左右の隙間」を塞ぎます。
また「棚前面の下(底面)側の隙間」は、扉自体が自重により底版と密着するため、自動的に塞がれます。
(ちなみに、左右の防塵板を扉の奥側に配置しているのは「防塵板を外さなくても扉の付け外しが可能」にするためです。)
さて、それではこの構造でどの程度ホコリを防ぐことが出来るのでしょうか。
耐塵試験
試験環境は「室内」に「ブルーシート+プライベートテントを立て」、中に試験用の棚を設置して行いました。
(極初期の製品開発段階で実施しているため、スカディも試作段階の状態です(;´∀`))

吹き付ける塵埃(以下ホコリ)には、JISでも定義されていて、かつ同等物を入手しやすい「タルク」にしました。(ベビーパウダーです(^^))

それでは吹付けます!
下図はホコリ吹付け後の全体画像。(切り抜きが汚くてすみません)

スカディ未取り付けの上の棚が下図。ホコリがまんべんなく付着している様子が分かります。
ではスカディが取付けられている中段の棚はというと…

見事にホコリの侵入を防いでいます!

棚の前面部分をアップで確認すると、扉の外側にはきちんとホコリが付着していて、スカディによって防塵された事が分かります。

まとめ
試験の結果、スカディには十分な防塵機能があることが証明されました。いかがでしょうか。
また副次的な利点として、スカディはホコリという「個体」は防ぎますが空気という「気体」は通すため、「飾ったアイテム類が湿度や温度により劣化しにくい」という効果も期待できます。(部屋の温度湿度が適切である事が前提となりますが)
(箱に入れたままだったアイテムが変形した、溶けた、などの話を聞くことがあるかと思いますが、これを防ぐ効果が期待できます)
以上、スカディ購入の参考になれば幸いです!